2次防水
2020年03月14日(土)
こんにちは、今回は瓦の下地に敷設する2次防水についてです。
お客様からのお問い合わせは、そろそろ屋根の状態が気になるので調査してほしいとのことでした。
早速踏査してみると、いたる箇所で瓦の破損が見受けられたのでご説明させて頂いたところ、葺替え工事を発注して頂きました。
実際に瓦の撤去を進めて行くと、瓦(瓦桟)の破損箇所の下地が腐食しているではありませんか。腐食具合から観るとかなりのあいだ破損した瓦から雨水が流入していたということが分かります。しかしです、施主様は雨漏りの事は何もおっしゃっていませんでした。
瓦が破損しているのに雨漏りをしていないのは、2次防水。瓦下に敷設している防水シートがきちんと役割を果たし機能していたからなのです。
前回にも少し記載しましたが、屋根や壁は外装(瓦や外壁材)を1次防水とし、下地に防水シートを敷設して2次防水を構成します。つまり、雨漏りに対して2重の予防線を構成しているのです。1次防水でも補えない雨水を2次防水が適切に排水を行なう。そういう形で両方が機能しているのが理想ですが経年劣化等でどちらにも欠陥が生じたときに雨漏りが発生します。
小浦瓦店では、随時屋根の点検を受け付けていますので少しでも気になることがある方は御連絡ください。