
瓦のズレや破損で落下の危険性を早期に発見し事故防止を
こんにちは、屋根の工事屋さん小浦瓦店 調査員の竹田です。
今回は奈良市にお住いの方から、近隣で工事をしていた業者さんから「お宅の家の瓦が割れています。知り合いの業者さんがいるなら調べてもらってください」と訪問があり、弊社にお問い合わせいただき現地調査へ伺いました。
調査の状況
まず、実際に屋根の状況を確認する前にお客様に確認をしました。
「本当に近隣で工事をされていた建物がありましたか?また、訪問に来た業者さんはその工事に携っていた業者さんですか?」
最近のニュースでもありましたが、リフォーム会社や訪問販売を装って悪徳業者(詐欺グループ)が突然訪問することが本当にあるのです。それを1番に気にしたのでお聞きしたのですがお客様は「近隣で工事をしている建物がありそちらの業者さんが親切に声を掛けに来てくれた」とお話しされました。(これホントに大事です)
お話を伺い詐欺では無さそうでしたので(詐欺の疑いがあっても安心頂くため屋根の調査は致します)実際に屋根に上がらせて頂き屋根調査の実施です。

屋根はM型の陶器瓦で葺かれています。



瓦の状態を確認していくと奥の方で❝ん?❞と感じて近づいてみると棟下の瓦が大きくズレており、今にも落下しそうな状態で止まっていました。
近隣で工事されていた業者さんはコレに気づいたのでしょう。
その他にもよく見るとここまで大きくではありませんがズレている瓦が多々あることが分かりました。





棟の丸瓦を固定するためのビスもかなり緩み始めているのが分かります。
調査を終えて
今回の瓦のズレが起こった大きな原因は
①瓦をビス又は釘で固定していない
②棟の瓦を留めているビスが緩んでいる
お客様には一度棟の瓦を撤去し、下の瓦をビス止め補強したのちに棟瓦をキッチリとビス止め復旧をすることを提案いたしました。
この状態を知らずに放置していればいずれズレた瓦は屋根から落下し、下にある物が破壊されたり最悪はお客様が大怪我をする事に繋がる恐れがありました。
屋根の事はあまりよく解らない、自分の家の屋根なんて見たことない等とお話しされる方をよく聞きますが屋根の異常は早期に発見し対応することが非常に大切です。
今回の件は近隣で工事をされていた良心的な業者さんに感謝しなければなりませんね。
この様な業者さんばかりなら良いのですが、未だに悪徳業者がウロウロと徘徊しているのも現実です。急に見知らぬ業者が訪問してきた場合は『絶対に家に上げない・屋根に上らせない』よろしくお願いいたします。
もし、そのような業者が訪問してきたときは知り合いの業者がいるのでそちらへ相談しますとはっきり断ってください。
屋根の工事屋さん小浦瓦店では随時屋根の無料点検を受け付けておりますので安心して屋根の定期点検などお問い合わせください。
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