
日本一古い瓦が現在も残る元興寺
2025年02月04日(火)
こんにちは、屋根の工事屋さん小浦瓦店です。
今回は前回の続きとして奈良市にある元興寺さんへ伺い、1400年前に製造され現在も屋根に葺かれているという飛鳥時代の瓦を拝見しに行ってきました。
こちらの元興寺さんは都が飛鳥から奈良に移った時に飛鳥に建立されていた法興寺(飛鳥寺)がこちらの地に移建された為、法興寺に使用されていた木材や瓦が飛鳥より運ばれたということです。



上の写真の色がまばらに映っている丸い瓦が飛鳥時代に製造された瓦です。
屋根の葺き方も行儀葺きという工法で施工されています。

写真左側 本葺き 写真右側 行儀葺き
行儀葺きは本葺きと比べて丸瓦の断面が見え段々になっています。
この行儀葺きに使用されているすべての瓦が飛鳥時代の物ではなくこの中の約170枚程が飛鳥時代の瓦だと確認されており、これらの瓦は飛鳥時代に聖徳太子や蘇我馬子らが観ていたものその物だということになりますね。
屋根瓦も瓦葺技術もその時代よりずっと継承されている素晴らしい文化だと改めて感じることが出来ました。